いま、コレを考えています

日々の生活を本や映画と絡めて

『遺伝子は、変えられる。』を読んで

運動神経や学力、芸術分野の才能など、私たちはたびたびそういった事柄について「遺伝だからしかたない」「やっぱり遺伝のおかげかもね」といったことを口にします。

遺伝というと、親から受け継いだらもう変えられないもののよう。

でも、『遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実』を読んでみて、決してそんなことはなく、簡単に私たちの遺伝子は変わっていくことを知ることができます。

たとえば、物事を考えることもそう。

思考もまた、常に遺伝子に影響を与えつづける。

という一言があったように、何か物事を考え、それが記憶されるということは細胞に記録されていくのだとか。しかもいじめを受けると遺伝子がそれを記憶し、それによるダメージを次の代にまで引き継いでいく。

ほかにも、影響を与えるのが食生活。女王蜂の例が挙げられていたけど、女王蜂も働き蜂もDNA構造はまったく同じなのだとか。じゃあなにが2つを分けるかというと、ローヤルゼリーをどれだけ与えられたかということ。同じ幼虫でもローヤルゼリーをたっぷり与えられると女王蜂になり、DNAの配列変化を伴わない遺伝の仕組みだという。

さらには、男性になる遺伝子を受け継いでいなくても、遺伝子発現の瞬間にちょっとした変異があったことで女性になることもあるという。遺伝子配列はXXでも。ここまでくると、私たちが生物の授業で習ったことには例外があるのだということを気付かされます。

私たちの遺伝子は、生活習慣や食、思考によって変化する。これもまた進化の形なのかもしれないと思った一冊でした。

 

 思考が身体や行動に与える影響は、数年前にベストセラーに『こうして、思考は現実になる』も思い出しました。私たちの行うすべてのことはあらゆる面で影響し合うのかもしれないですね。

 

こうして、思考は現実になる

こうして、思考は現実になる

 

 

 

 

これからのキャリアデザインではロールモデルを探さない

自分の理想的な働き方や生き方をしている人がいれば、こういう風になりたいとイメージがつきやすものです。でも、特に女性においては、既婚か未婚か、子供がいるかいないかなどで、周りの環境が異なります。そのため、「ロールモデルがいない……」というのが一つの悩みになることも。

私自身はそもそも自分がどうありたいのだろうかというのが試行錯誤なので明確に「こういう感じ!」というのもなく、ぼんやりと「こうかなぁ」と思ってもやっぱり同じような人はいないわけで。

ちょうど今週、以下の記事を読みました。

toyokeizai.net

記事のまとめ部分にこれからのキャリアデザインを考える上で重要なこととして挙げられているのが「ロールモデルを探さない」こと。

1つ目は「ロールモデルを探さない」ということです。山登り型のキャリアであれば、上にいる人は早く楽に登るためのよいロールモデルでしたが、新しいフィールドは人それぞれが探し、豊かにしていくものです。そこでロールモデルを見つけることが難しいのは想像がつくと思います。

ずっと一つの組織に入れば先輩がそういう存在になるものの、いまやそういうわけでもない。ならば、やはり自分で自分なりの道を切り開いていくしかないですよね。

なお、もう一つ大切なことは「ライフステージの変化を意識してフィールドを探していくこと」でした。

2つ目は、ライフステージの変化を意識してフィールドを探していくことです。がむしゃらに働ける時期に適したフィールド、育児や介護をしながらのライフステージで適したフィールド、年を取って無理が利かなくなってきてからのステージでも働けるフィールドはやはり違います。

自分のライフステージに応じ、どうありたいかを考えるのは常に自分の頭で考えるから正直大変かもしれません。でも、そういった自由さもあることは今の時代だからこそなのかもしれません。

 

 この本もとても参考になりました。

 

 

 

不倫のこじれる部分をこれでもかと描いた「マッチポイント」

不倫をしていて、お互いの気持ちが盛り上がっているときは楽しさがあっても、次第に気持ちが落ち着けば、「いつ離婚してくれるの?」「私への愛は嘘なの?」と、泥沼に陥っていきます。私自身も既婚者と恋愛関係になったことがあったとき、最初は遊びのつもりだったのにどんどん気持ちが入り込んでしまい、最後には相手を憎いとさえ思うほどに……。そんな不倫の醜い部分をこれでもかと見せつけられたのが「マッチポイント」でした。

 

マッチポイント (字幕版)
 

舞台はイギリス。元プロテニスプレーヤーの主人公クリスは、上昇志向の強い野心家。ロンドンでテニスクラブのコーチを務め、大富豪家のトムを教えるように。彼らはすぐに仲良くなり、クリスはトムの家族とも付き合うようになる。そこでトムの妹のクロエと恋仲になるものの、トムの婚約者のノラに一目で恋に落ち、関係を持つことに……。しかし、ノラはトムと婚約を解消し、連絡が取れなくなってしまう。

クリスはクロエと結婚したものの、ノラのことが忘れられず、偶然再会したことがきっかけでまたしても関係を持つことに。

そんなとき、ノラはクリスの子どもを身籠もる。ノラはクリスにいつ離婚して結婚してくれるのかと迫るものの、クリスは現在の生活を捨てることはできない。結局、ノラに「愛している」などとささやいていたものの、ノラに子どもができたとたん「堕ろしてくれ」「子どもを産むなら経済援助だけする」と言い放つ。そして……。

 

男性は結局自分の家庭や仕事、生活が一番なこと、女性が愛ある言葉を信じてもそれは幻想でしかないこと。不倫における現実をまざまざと見せつけられます。

自分も経験したから思うのですが、不倫で楽しいと思える時間はほんの一瞬。それ以外は罪悪感に襲われ、まったく幸せではない。いつも追い詰められたような気分になり、心の余裕がどんどんなくなっていきます。そんな関係は早く断ち切った方がいいとわかっていても、なかなかきれないのもわかります……。

こうした感情を知ることができたのは一つの経験ですが、その精神的代償はとても大きいもの。もしいま不倫の関係にあるなら、一度この映画を見てみると、目が覚めるかもしれません。

 

サスペンスですが、ほころびが多すぎだよな〜と思いました。あとから絶対発覚するな、と。

「深海 2017」で混んでるのは前半の深海生物のエリア

f:id:hrknz:20170909053450j:image

金曜の夜間開館を利用して、ようやく上野の国立科学博物館で行われている「深海 2017」へ行ってきました。

深海2017-DEEP OCEAN-

上野駅構内でチケットを買い、その時の表示は入場まで0分待ち。実際現地もチケットの購入にはならんでいませんでした。でも、公式ツイッターでは中は混雑とのこと。

入場してみると、金曜の夜でも混み合ってました。

f:id:hrknz:20170909053508j:image

f:id:hrknz:20170909053531j:image

f:id:hrknz:20170909053513j:image

目を引くのは、深海の巨大生物。この前のパートには発光生物についての展示でした。

とにかく人が多いのは、一番最初の発光生物と巨大生物のエリア!

それを過ぎると、地震と深海、深海の天然資源などの説明になるのですが、このあたりは人がまばらでした。正直、「あ、もう終わりか」という感覚も。生物がもっとゆっくり見れると充実感がもっと増すかなぁという印象でした。

普段は知ることのできない深海の世界を垣間見れるのはおすすめ。10/1までなので、会期終了まで1カ月を切っているので、まだの方はお早めに。

 

 

 

恋愛相談で女性の共感は解決策を生まない

女性同士で恋愛相談をするとき、基本となるのが相手の気持ちに共感すること。「そうだね、わかる」とか「それはひどいよね」とか。私自身も相談するとき相手にそう言われるとほっとするし、相手に対してするんですけど、何かが解決することはほとんどない。そもそも、男性と女性で考え方違うし、女性同士で共感しても意味がない……。

ちょうど昨日友人から相談があったのですが、「同棲している彼氏が家に帰ってきてもゲームやスマホばかり」「不満をぶちまけたら逃げた」などなど。聞きながら、「あぁ自分もかつてそれに対して怒っていたし、感情的に気持ちをぶつけたなぁ」と。でも、そうしてもなにも解決にはならないんですよね。聞けば、彼氏さんは何が問題かをタスク的に整理しようとしていたので、向き合おうとしていたものの、友人が「そういうこtじゃない」と怒ってしまったとか。私はこれはもったいないと感じていて、せっかく向き合おうとしてくれたのに……と思ってしまいました。

不満に思うのもわかるけど、彼氏さんの努力というか取り組みも受け入れないと、相手はどんどん何をしたらいいかわからなくなっちゃうよなぁと。

男性の方が言葉に関する処理能力が女性よりも苦手とされるので、なおさら「どう感じたか」を女性が明確につたえると男性もどうしたらいいかがわかって、行動が変わっていくともいいます。

この映画のなかでは主人公の一人の女性が男性から連絡がこないのは「相手が連絡の紙をなくしちゃったのかも」とかいろいろ理由をつけていて、それに対して女性の友人が「遠慮してるのかも」など言ったりしています。でも、それに対してバーテンダーの男性が「男は好意のある女性ならすぐに行動に移す」とばっさり。

女性からすれば耳や心が痛くなるけど、「客観的にみればそうだよね……と納得するばかり」。ほかにも、不倫に陥った女性や、自分のことを愛してくれているのに結婚という形にこだわりすぎて別れる女性、不仲の結婚生活を続ける女性など、さまざまな立場の女性の話が進みます。どの立場も「わかる……」と思わずため息が出ることも。

最後は、どの女性も自分の信じる一歩を踏み出すので、見ていて心が元気になる作品でした。

早くに結婚しても、その後の成長の方向が違えば別々の道を進むしかない

23歳で結婚したとき、それはそのときも思っていたし、今振り返っても思いますが、「勢い」の一言につきます。同じ方向に何かを見出していたというわけでもなく、次一緒に住むならそのタイミングで結婚をしようと。

その後、私は仕事が変わり、見る世界や周囲の環境がどんどん変化していきました。すると、ずっと同じ場所にいるように見えてしまう元夫と人生における仕事に対する考え方などで方向性の違いを感じるようになりました。

それまではなにもかもが「仲良し」で「合う」相手だったのに、次第に違うものを見ていることの方が多く、二人で共有できる目標や信念がない状態になりました。

ピンヒールははかない (幻冬舎単行本)

ピンヒールははかない (幻冬舎単行本)

 

ニューヨークで20年暮らすライターの佐久間裕美子さん著書には、ニューヨークで生きる女性が、独身であることや、結婚・恋愛、仕事などをどう考えているかが綴られています。実は、佐久間さんも若くして勢いで結婚し、30歳を過ぎる頃に離婚した経歴の持ち主。

 誰のせいでもない離婚だったから、原因は? と聞かれると言葉に窮した。自分よりも若くして結婚と離婚を経験していた元同僚のアメリカ人女性がこう言ったのを聞いて納得した。

「アメリカ人の離婚の原因のほぼ半分は『Grow Apart』(訳すとすれば、違う方向に大人になる、成長の過程で絆を失う、ということだろうか)。よくあることよ」

この「Grow Apart」はまさにその通りだなと。私はネイティブではないのでその言葉のもつ細かなニュアンスまではわからないけど、成長を意味する「Grow」が含まれているなら、なんだか前向きな意味も込められているのかなと感じます。

縁あって一緒になったけど、成長の方向が違えば絆を失うし、それならまた別の人と共に歩んだ方がいい。そう思わせる言葉でした。

 

会社にどっぷり依存するよりも緩やかにつながる

先日読んでいた『仕事人生のリセットボタン ──転機のレッスン (ちくま新書)』のなかに、自分がいま所属する場所を「永住する場所」ではなく、「経験を積む場所」として捉えるという話がありました。

hrn.hatenablog.jp

私はこの考えに共感を覚え、会社に依存するのではなく、一個人としても仕事ができるけど、会社とも一緒に仕事ができるそんな関係性が理想のように思いました。

そして今日手に取ったのが、JTの大人たばこ養成講座などのイラストでおなじみの寄藤文平さんの新刊。

 

デザインの仕事

デザインの仕事

 

寄藤さんはなぜデザインの仕事を始めたのか、独立したきっかけ、アイデアをどう形にしていくのか、デザインの仕事を今後どう続けていくのかなどが率直な言葉で語られています。実はこのなかでも、『仕事人生のリセットボタン ──転機のレッスン (ちくま新書)』と同様のことが書かれていました 

一生、文平銀座の社員でいることはありえないし、そのはじめの二、三年間を社員として働いてもらうことなんです。

 理想としては、ここで社員としてやっていた人たちが緩やかなネットワークでつながって、自分の仕事もしながら文平銀座の仕事に参加してもらう、という感じです。

個人と会社の2つの円がるとしたら、これまでのように会社の円が個人の円を包括する関係というよりも、会社と個人で重なり合うところがあれば一緒の仕事をしましょうという対等な関係性のように感じました。

同じ時期に出た本を目にし、そしてそれを自分が手にしたところ、どちらも似た考え方を提唱しているのは、私の興味関心がそこに向いているということ。

会社員としても個人としても好きな仕事ができる。その理想の姿を実現するために、できることを考えねば。