読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いま、コレを考えています

日々の生活を本や映画と絡めて

「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」に行ってきた

f:id:hrknz:20170502190533j:plain

私はもともとミッフィーがそんなに好きというわけではなかったのですが、彼のデザインがさまざまなクリエイターに影響を与えていることを知り、改めてデザイナーとしての活動を見てみたくなりました。

ディック・ブルーナミッフィーに代表される絵本作家としての印象が強いですが、グラフィックデザイナーとしての顔も持ちます。「シンプルの正体」では、200冊を超えるペーパーバックや、約40点のデザイン原画やスケッチ、絵本原画やポスターの複製など、約500点を展示しているのだとか。

f:id:hrknz:20170502190607j:plain

彼の作品に共通するのは、「シンプル」であること。極限まで無駄をそぎ落としながらも大切なメッセージはしっかりと伝えるという、そのバランス感覚に驚かされます。

ペーパーバックのデザインで意識されていたのは、「通勤や通学、旅の途中に買ってもらえるよう一目で内容のイメージを喚起させる」こと。何かを伝えようとする際、どうしてもいろんな情報を盛り込みたくなりますが、でもそれだと結局は何を伝えたいのかがわからなくなってしまうことが多々あります。

しかも、現在のように情報がありふれていたら、以下にぱっと目を引いてそれが何であるのかがわかることが欠かせない……。

そして、ミッフィーの絵本では、シンプルであるがゆえに、想像の余白を残していることに、創作者の意向を押し付けない柔軟性があるように感じました。さらに、シンプルな絵だからこそ、線の引き方や色の組み合わせ、余白の使い方が緻密に計算されていて……。今だからこそわかる発見があって子どもだけでなく大人にとっても参考になる考え方がちりばめられていると感じました。

「死」をテーマにした「ブラック・ベア」の未発表作品も展示されていて、こちらはストーリーにうるっときました。

f:id:hrknz:20170502190713j:plain

撮影可能スペースでは、グラフィックやプロダクト、ファッションの領域で活躍する方たちの体現する「シンプル」なデザインの作品を展示していました。

松屋銀座で、会期は5/8(月)までです。

bruna-design.jp