いま、コレを考えています

日々の生活を本や映画と絡めて

離婚を決めてからの方が夫婦関係が平穏になる

相手が「離婚したい」、私が「離婚したくない」という状態で仮面夫婦状態だった時に夫婦関係を表すと、常に緊張状態でした。そして、相手のやることなすことが気に食わず、些細なことですぐに喧嘩になる……。そうした状況が半年近く続いていました。

でも、その状況にもう限界を感じ、私から「離婚しよう」と離婚届を準備して相手に告げたのが昨年の12月。不思議なもので、離婚が決まってからはそれまでの緊張状態が解け、むしろ笑うことが増えたり、そこまでイライラしなくなったりして、平穏な状態になったのです。しかもそう感じていたのは私だけではなく、相手も同じように感じていて「離婚すると決めてからの方が関係が楽」と言われました。

それと同じ状況が描かれていたのが、『八月の路上に捨てる (文春文庫)』。30歳の誕生日に離婚する予定の主人公の男性は、水城さんという女性の先輩と一緒に自動販売機のルートを回っています。水城さんはルートを回る現場から、内勤に異動することになっていて、水城さんの現場最後の日に、主人公が水城さんに結婚生活から離婚に至るまでの顛末を話します。

主人公が妻に「離婚しよう」と言った後、別居が始まる前日に最後のデートをします。そこでの妻との会話はこれまでだったらカチンときて険悪になっていたのに、なぜかこの日はそうはならない……。

離婚を決めてからというもの、なぜか平穏なのだ。つきあったばかりの頃のデートの心地よさを、裏表にぺろんとひっくり返したような気分になっていた。

その日のデートは終始そういった感じで進みます。

離婚を決めたことで相手が結婚相手から他人になり、いい意味で距離が生まれたのが緊張状態から平穏状態になったのかなと、今なら思います。

八月の路上に捨てる (文春文庫)